開業準備をする中で、わからないことを調べたり、知っておくとプラスになる情報を収集したり、
ということが出てきます。
そこで今回は、
開業準備をする際の情報収集の方法、についてお伝えしていきます。
歯科医院の開業準備を進めるうえで、必要な情報は多岐に渡ります。
そこで、情報の種類をいくつかに分類し、それぞれどのように情報収集をすべきなのか、みていきたいと思います。
1.会計、税務に関する情報
融資を受けるうえで事業計画書を作成する、設備投資をした際の減価償却の仕組みを理解する、
代表的な節税の方法を押さえておく、など会計や税務に関する情報は必要不可欠です。
【情報収集の方法】①税理士に聞くまずは開業を決意されたタイミングで税理士を決め、その税理士に色々と質問をすることで知識を得るのは効果的です。
弊所でも「勤務Dr向け会計基礎セミナー」という、開業前に知っておいていただきたい知識を解説するセミナーを開催したことがあります。
「簿記の資格を取って、専門家と同じレベルの知識を一から学ぼう」
そうお考えの先生がもしかするといらっしゃるかもしれません。
しかし、限られた時間の中で体系的に会計税務の勉強をというのは現実的ではなく、
ポイントを絞って専門家からアドバイスを受ける方が効率的です。
②書籍難しい専門分野について、わかりやすく解説した本が多く出版されています。
・知識ゼロでも自分でできる「個人事業の経理と節税」こういった入門書を一つ読まれるのもおすすめです。
2.労務や助成金に関する情報
労務ルールは毎年のように改正が入り、常に知識をアップデートしておく必要があります。
さらに、助成金も毎年新たな制度に予算が割り振られるため、
絶対に活用すべき「おいしい助成金」の情報は見落とすことができません。
【情報収集の方法】①社労士に聞く特に歯科医院の場合は産休や育休、有給休暇の計画的付与、など、
院長としてもスタッフからの質問に答えられるように準備しておく必要があります。
労務に関する専門家は社労士です。
最初のうちは、社労士に質問をしながら、労務に関する知識を増やしていっていただくのが安全です。
3.歯科業界の情報、増患対策に活かせる情報
先に挙げた、税務や労務に関する情報は、どちらかというと守りのために必要な情報です。
しかし、経営者の仕事はもちろんこれだけではありません。
マーケティング、採用、マネジメント、IT活用、など緊急ではないが重要な経営課題が山のようにあります。
ではこういった経営全般にかかわる知識は、どのように収集すればよいのでしょうか。
【情報収集の方法】①書籍毎月、膨大な数のビジネス書籍が発売されています。
もちろん、気になったものは躊躇なくアマゾンで注文してください。
しかし、往々にして本当に価値のある書籍というのは、何十年も前に出版され、
長い時を経た現在においても、変わらず読まれているようなものが多いのです。
・人を動かす
・7つの習慣
・ビジョナリーカンパニーこういった名著と呼ばれる書籍は一通り読んでみられてもよいのではないでしょうか。
また、実際の経営者が書いた本
・松下幸之助「道はひらける」
・稲盛和夫「生き方」
・柳井正「経営者になるためのノート」こういったものもとっつきやすく、自分なりの経営哲学を考えるには良い材料になります。
②SNS昔と違い、今はネット上で簡単に情報が得られます。
もちろん、情報が正しいかどうかは慎重に取捨選択する必要がありますが、
ざっと情報を流し見るには、もはや外せないツールになっています。
・YouTube
・Twitter
・Facebookこの辺りがビジネスという目的で考えた場合、チェックすべきSNSツールになってきます。
③メルマガここ最近では「note」をはじめとする新たな情報発信ツールも登場していますが、
いまだにメルマガでも良質な情報を得られることがあります。
特に、我々士業のような専門家、歯科コンサルタント、採用コンサルタント、
こういったプロのメルマガに登録しておくだけで、自動的に情報が集まる仕組みを構築することができます。
さらに、美容院や飲食店など、他の店舗来店型ビジネスの流行りをチェックするのも、
歯科医院経営に活かせるヒントを見つけるのに役立つかもしれません。
さて、今回は、歯科開業準備で必要な情報収集の方法についてご紹介しました。
ぜひ実際に書籍購入やメルマガ登録などの行動に繋げていただき、自動で情報の集まる仕組みを構築してください。