「歯科医院を開業しよう!」
そう決意したとき、まず頭をよぎるのは資金のことではないでしょうか。
「開業するにあたっていくら資金が必要なんだろうか」
「融資が受けられるだろうか」
「たくさんの借金を背負って生活していけるだろうか」漠然としたお金にまつわる不安、いくら自信のある先生であっても少なからずあるはずです。
そこで今回から連載という形で
「歯科開業ブログ(資金調達編)」をお届けします。
ゴールは先生方の「漠然としたお金にまつまる不安」を取り払うこと。
漠然とした不安は数値化して具体的にイメージすることで解消します。開業資金はいくら必要か?
第1回目は開業資金について。
歯科医院の開業形態(テナント、戸建て、居ぬき等)によって必要な資金は異なりますが
今回はパターンとして最も多い「テナント開業」で考えてみます。
【歯科開業で必要な資金は5種類】
歯科医院の開業までにかかるお金は多額なものから少額なものまで多岐にわたります。
大きなイメージを持っていただきやすくするため、必要な資金を5種類に区分してみましょう。
①物件契約
②内装・設備
③広告・採用
④歯科医師会
⑤運転資金それぞれ、いくらくらいかかるイメージでしょうか?
ではこの5つに一般的な金額を当てはめてみましょう。
【テナント開業の場合の開業資金】
①物件契約(350万)
②内装・設備(3,000万)
③広告・採用(350万)
④歯科医師会(300万)
⑤運転資金(1,000万) 開業資金計 = 5,000万いかがでしょうか?
もちろん、開業場所やテナント面積、チェア台数やCTの有無などにより、開業資金は大きく変わってきます。
私が実際に開業支援させていただいた歯科医院でも
4000万~6000万と実際には2000万くらいの幅がありました。
ただ、この
5,000万 を一つの基準にして
あとはどこを削ってどこを足すのか、その作業をすることで開業資金の大まかなイメージが固まるはずです。
次回は、「5種類の開業資金」について、より詳細な算定の仕方を整理するとともに
見落としがちなポイントも解説していこうと思います。